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Current state and the future of aluminum alloy applications for automobiles

Hideaki Ushio

2006 · DOI: 10.2464/JILM.56.580
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Abstract

  1. 1 衝突安全規制動向 最近施行された法規と施行予定の法規の例を図 1に示す。 衝突を回避,もしくは衝突被害を軽減する先進システムが研 究開発されているが,その実現は社会インフラの問題もあり, まだまだ時間を要するものと思われる。このようなますます 規制が厳しくなる状況で,現在はいかに重量を増加させず車 の安全性を確保するかが大きな技術課題となっている。 2. 2 エミッション規制動向 窒素酸化物や炭化水素化合物に代表される排気ガス中の有 害物の規制は,一時期ほど話題になっていないものの相変わ らず厳しい基準が適用されている。ガソリン車の規制例を図 2に示す。ガソリン車ではこの規制以外に,米国カリフォル ニア州の更に厳しい独自規制や欧州の CO2排出量削減のため の 140 g/km規制などの燃費規制などもある。 ディーゼルエンジンについては,排気ガス中の窒素酸化物 と微粒子(いわゆるディーゼルパーティキュレート)の規制 があり,日本,米国,欧州でそれぞれ独自の規制値が設定さ れている。いずれも厳しい規制で,各自動車会社とも先進の 技術を用いてその規制を満足すべく,開発を進めている。車 の軽量化は,このエミッション性能にも大きく影響する。 2. 3 リサイクル・有害物規制および車室内環境規制動向 車のリサイクルや有害物に関しては,日本でのリサイクル 法の施行や EUでの 2007年から始まる有害物規制など,車の 設計・使用材料・製造で考慮すべきことが多くなってきてい る。車室内環境に関しても,ユーザの健康をより考慮して, 揮発性有機化合物の自主規制目標値を自動車産業として設定 し,車のモデルチェンジなどの機会にこの自主規制を満足す る仕様に変更しつつある。 また,再生アルミニウム材料の製造エネルギーは新塊の 5%以下と言われて,従来からリサイクル率は高いレベルに あるが,省エネルギーや素材価格低減のため,不純物を削減 してより特性を向上させる工程改善の取組みも開始されてい る。 2. 4 エネルギーの多様化動向 ガソリン機関に対して,ディーゼル機関は燃焼効率が優れ るものの振動やエミッションの課題があった。しかし,近年 その課題も改善され,EUではその燃費のよさと長い航続距 離のため,乗用車の約半数がディーゼル車となっている。し かし,このディーゼル車においても,今後は更に厳しいエ 軽金属 第 56巻 第 11号(2006),580–583