1999年度日本建築学会大会(中国)に参加して
1999年度日本建築学会大会(中国)に参加して
直道 名波
Abstract
1990年 代最後の日本建築学会大会は平成11年 9月17日(金)か ら19日(日)ま での3日 間にわたり, 広島県東広島市の広島大学東広島キャンパスを主 会場として開催された。まだまだ残暑の厳 しい中, 例年通 り約1万 人の参加者が集まった。広島市街 か ら電車 ・バスを乗 り継いで約1時 間半の広島大 学構内は広大で起伏 も多く,会 場間の移動にも時 間を要 したが,縁 溢れる中での大会は非常に盛況 であった。 今年度の学術講演発表件数は全12部 門で6,158 題を数え,前 年(九 州)よ り約160件 の増であった。 各部門毎に分冊された学術講演梗概集は全12冊 で あり,そ の総頁数は12,000頁 にも及んだ。その中 でも各部門別に見ると,構 造2,393件,環 境工学 1,101件,材 料施工570件 等となっており,我 々に 関係深い分野が発表件数の上位を占めている。特 に構造部門では,木 質構造が149件 と昨年度を上 回る発表件数となり,近 年の木質構造への関心の 高さが窺われる。また,今 年度は材料施工部門に おいても木質構造および木質材料に関する発表が 多数行われ,こ こ数年来の減少傾向とは違った様 相を呈 していた。 これらに環境 ・計画系における 発表を加えると,何 らかの意味で木質構造および 木質材料に関係している発表は300件 を超えるも のと思われる。 ここでは,木 材 ・木質材料および木質構造に関 わる研究発表の中で,防 火部門を除いた木材保存 に関係する,.あるいはその周辺に位置すると思わ れるものを中心に,建 築学会における木材保存分 野の現状と研究発表の傾向も含めて,私 見を交え つつ少 しばかり述べてみたい。
