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サーキット場で生じた車両事故による外傷の特徴(Characteristics of traumatic injuries resulting from vehicle accidents occurring at a racing circuit)

菅谷 一樹,上野 智史,3 Authors,伊関 憲

2024 · DOI: 10.1002/jja2.12914
Nihon Kyukyu Igakukai Zasshi · 0 Citations

Abstract

【目的】本邦には数多くのサーキット場があるが,サーキット場で発生した車両事故による外傷(以下,サーキット外傷)に関する疫学的調査は不足している。本研究はサーキット外傷の疫学的特徴を明らかにすることを目的とした。【方法】2013年から2022年までに,エビスサーキットを救急要請地点として要請された傷病者を後方視的に検討した。【結果】期間内に87件の救急要請があり,54人が三次医療機関である当院に搬送され,そのうち49人がサーキット外傷であった。ドクターヘリかドクターカーで搬送されたサーキット外傷は21人であった。サーキット外傷患者の特徴は,平均年齢39.2歳,男性45人であった。車両種別は二輪車30人,四輪車17人,自転車2人であった。部位別では,二輪車であれば四肢外傷や体表外傷が多く,AISは頭頚部が高値で,四輪車は胸部や体表の外傷が多く,AISは腹部が高値であった。5人が帰宅した。9人が受傷から24時間以内に全身麻酔下で手術を受けた。全種目の合計のinjury severity scoreの中央値は9であったが,大半の患者は生理学的に安定しており,probability of survivalが50%以下の症例は3例のみで,46例は90%以上であった。期間中に2人が死亡した。【結語】サーキット外傷は,二輪車では四肢外傷が,四輪車では胸部外傷が多く,いずれも生理学的に安定していた。